両手で包み込んであげると、手の中で体がとてもしなるのです。しなやかに、柔らかく、素直に。一度手の中にスポッと入れてしまうと、とてもよく馴染んでしまって、そこからはもう脱出できないかもしれません。体じゅう撫で回していると、もしかするともっとハゲハゲちゃんになるかもしれませんが、愛情というエッセンスが幾十にも加わり、とてもとても味わいのあるベアに育ちそうです。手足のパットの赤いステッチはチャームポイントでもあり、幸せになるようにとの気持ちを込めた作家さんからの印のようなものです。
浜口 美保
『Beni』
14cm
Sold
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浜口 美保
『さゆき ーSayukiー』
ブーツボタンアイ
33cm Sold
「木毛を詰め、ジョイントをわざとゆるくしめました。やわらかい色と雰囲気を出したくて、こういう感じに仕上げました。モヘアはもともと明るいベージュだったのですが、グレーに染めました。手足の
パットも同様にグレーに染めました。『ずーと見ていたい子』と思ってもらえたら嬉しいし、そんな出会いがあればいいなあと思ってます。」
by 浜口美保
詰め物はすべて木毛です。ペレットとか重しは入っていません。だからすごく軽いです。そこもまた魅力です。なぜって、気づくとすぐに手を伸ばして抱き上げられるから。
一日何十回も抱きしめられます。
その運命の子にウナカーザで出会い時間をかけて、浜口さんは1908年のシュタイフ初期の素晴らしいベアをお迎えされました。ドイツで生まれイギリスで長い年月を過ごした後、日本にたどり着きました。浜口さんに七桜くんと名付けられ、ベアを制作しているのをいつも見守っています。そんな七桜くんに刺激を受け、生まれたのがさゆきちゃんです。七桜くんの側で穏やかで安心した気持に包まれて生まれたさゆきちゃんは、これから少しずつ時間というエッセンスを浴びながら育っていくことでしょう。
浜口 美保
『Rag』ーラグー
40cm
Sold
100年前のアーリーシュタイフに想いを馳せ、あんな風に愛され、静かに時を刻んで欲しいという願いが込められて生まれました。モヘアの色は渋いゴールド。光によってブロンズ色に見える時も。目はブーツボタン。手足のパットは薄いリネンの生地。縫い目は手でステッチされ、まるでアンティークベアの修理の跡みたい。細かいステッチを見ると、愛情をかけてもらったんだね、と胸が熱くなります。全身ほぼ木毛で、重みは入っていません。一緒に暮らす人がどんな風に接してくれるかで、体型も毛並みも変化していけばいいなと、作家さんの密やかな楽しみなのです。