旅行好きの裕福なアメリカ人夫婦、ディジーとフレデリック・スペドンは、7歳の息子ダグラスと共に1912年初めに、ニューヨークからアルジェリアを経てフランスのリビエラ港への船の旅を楽しみました。帰路は、パリからシェルブールまで列車で移動した後、一家は巨大なタイタニック号に乗り込みました。
そしてあの夜、スペドン一家が救命ボートに乗り込む際、ダグラスは、FAOシュワルツで買ってもらった最愛の友だち、シュタイフのポーラーベアを腕にギュっと抱きかかえました。そして生き残った人達は救助船に乗り移りました。がしかし白くまさんは、空っぽになった救命ボートに取り残されてしまいました。でも大丈夫。船員の一人が白くまさんを救出し、悲しみにくれていたダグラスの元へ連れて来てくれたので、二人は無事再会することができました。これは本当にあったお話として、多くの人の記憶に残ることとなりました。